2021/03/31
危険物の定義ついてYou tube にて 動画チャンネル「危険物取扱者試験対 策」を 公開中 チャンネルページ危険物の定義ついて消防法別表第1の品名欄に掲げる物品で、同表に定める区分に応じ 同表の性質欄に掲げる性状を有するものを 危険物として定義しています。 ※ こういった危険物は常温において 固体または液体であることが要件であり、水素やプロパンガスなどの いわゆる気体は
消防法においては危険物の定義から 外れています。この点には要注意です。 危険物の分類すでに解説したように、危険物はその性質により 第1類から第6類まで分類されており、そのうち、第4類は 次に解説するように 7種類に分類できます。
指定数量指定数量とは
物質名が危険物に指定されている品目だからといって すべてが消防 法の規制を受けるのではありません。法律で指定されている物質であることに加え、定められた数量以上がま とまってある場合に規制を受けます。この一定数量を指定数量といい、危険物の品目ごとにその数量が定められています。指定数 量が小さくなる品目ほど危険度が高く、指定数量が大きい品目ほど、危険度は低くなるいと解釈できます。 ※ なお、指定数量未満の場合には 市町村条例の規制を うけることになります。 指定数量の倍数計算危険物が1種類のみの場合。たとえば、ベンゼン(第1石油類)を400リットル貯蔵する場合には、ベンゼンの指定数量は200リットルなので、400÷200で 答えは2 となりますから、ベンゼンを指定数量の2倍貯蔵したことになり、このように 指定数量の何倍を貯蔵したことになるかを計算で きます。 危険物が1種類の場合には 実際に貯蔵する数量÷指定数量で その倍数を計算して 倍率を把握します。 危険物が2種類以上の場合。 たとえば、ジエチルエーテルとアセトンを貯蔵する場合、指定数量はジエチルエーテルが50リットル、アセトンが400リットルです。 そして 実際に貯蔵する数量をジエチルエーテルを10リットル、アセトンを200リットル貯蔵するとした場合、 ジエチルエーテルだけを見れば、 10/50 = 0.2 倍数として 1未満の値です。これだけでは指定数量の倍数 からみると 1未満なので、消防法の規制をうけません。 しかし、 アセトンをあわせると、アセトンの指定数量は200ですから 200÷400=0.5となり1未満ですので、こ れも規制を受けないこととなります。実際に規制を受けるかどうかは、これらの倍数の合計、ここでは ジエチルエーテル 0.2 と アセトンの 0.5 の合計0.7が基準となります。 0.7であっても 1未満ですから 消防法の規制対象と なりません。 2種類以上の危険物があって規制を受ける場合
ジエチルエーテルを30リットル、アセトンを360リットル貯蔵する場合、ジエチルエーテルに関しては、先の倍数の計算により 30÷50=0.6となります。 さらに
アセトンに関しても、指定数量は400リットルですから 360÷400=0.9となります。 こうなると、それぞれの危
険物単独では 指定数量の1未満ですから、規制をうけないことになりますが、すべての危険物の指定数量に対する倍数が
0.6+0.9 = 1.5 となり 1を超えるため、消防法の規制を受けるのです。 |
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