2021/03/31
第1石油類
You tube にて 動画チャンネル「危険物取扱者試験対策」を 公開中 チャンネルページ第1石油類
1気圧において引火点が21℃未満のものをいいます
- ちなみに 石油類には 第1石油類から第4石油類まであります。
- ○○石油類は すべて 非水溶性(水に溶けない)の性質をもつものと水溶性(水に溶ける)の性質のものにわけられます。
ガソリン | ベンゼン | トルエン | アセトン | ピリジン | |
引火点℃ | -40以下 |
-10 |
5 |
-20 |
20 |
発火点 | 約300 |
498 |
480 |
465 |
482 |
比重 | 0.65~0.75 |
0.88 |
0.87 |
0.79 |
0.98 |
沸点℃ | 40~220 |
80 |
111 |
57 |
115.5 |
燃焼範囲Vol | 1.4~7.6 |
1.3~7.1 |
1.2~7.1 |
2.15~13.0 |
1.8~12.4 |
蒸気の毒性 | 有毒 |
有毒 |
有毒 |
||
臭気 | あり | ||||
揮発性 | あり(ピリジ ン) | ||||
水への溶解 | 溶けない | 溶ける | |||
液体色 | 無色透明(自動車用ガソリンはオレンジ色に意図的に着色) | ||||
ガソリン
- 性質
- 1 炭素数が4~10の炭化水素の混合物です。
- 2 用途により自動車用ガソリン 工業用ガソリン、航空機用ガソリンに分けられ 自動車用のものはオレンジ色に着色してあります
- 3 引火点が-40℃以下と、きわめて低い温度でも引火します。
- 4 蒸気は空気の3~4倍重く 低所に滞留しやすいとされます。
- ※ 一般に用いられる灯油や軽 油とガソリンを比べた場合、その大きな 違いは、引火点はガソリンの方がずつと低く、発火点は逆に灯油や軽油の方が低くなっている点です。
- 危険性
1 沸点が低く揮発しているので、引火しやすい。
- 2 電気の不良導体であるため 静電気が発生しやすく、詰め替え作業などの際には 注意が必要である。( 発生した静電気が蓄積 → 高電圧化 → 放電 → 火花発生 → 爆発)
3 蒸気を吸入すると頭痛やめまいなどを生じることがあります。
4 ガソリンの貯蔵タンクを修理または 清掃する際には タンク内に残っている可能性蒸気を排出し、また タンク内のガスを置換する場合には
不燃性ガスである窒素などを使用します。
ベンゼン(ベンゾール)とトルエン(トルオール)
- 性質
- 1 ともに芳香族の炭化水素に属する
- 2 ともに方向臭のある無色透明の液体です。
- 3 引火点はともに常温より低い(ベンゼンは-10℃です)
- 4 ベンゼンの方が引火点と沸点が低く揮発性が大きい
- 5 ともに水には溶けません。ただし アルコールなど 有機溶媒には溶けることが多い。
- ※ 一般に用いられる灯油や軽 油とガソリンを比べた場合、その大きな 違いは、引火点はガソリンの方がずつと低く、発火点は逆に灯油や軽油の方が低くなっている点です。
- 危険性
ともに蒸気は有毒ですが、毒性はベンゼンのほうが強いのです。
※ ちなみに ベンゼンとベンジンは別の物質で、ここで扱っているのは ベンジンではありません。ベンゼン C6H6です。アセトン <水 溶性>
- 性質
- 1 引火点が低く(-20℃)、沸点も低いので 揮発性が大きく引火しやすい
- 2 水や有機溶剤(アルコールなど)によく溶けます。
ピリジン <水 溶性>
- 無色の悪臭のある液体で 水や有機溶剤(アルコールなど)によく溶けます。