エデュテイメントプロスタジオ

2021/03/31


消火理論

消火の方法
燃焼が起きるためには、燃焼の三要素(可燃物、酸素供給源、点火源)が必要ですが、おきてしまった燃焼を消火の方向へ導くには、 この三要素のうち どれか一つでも取り除くのが効果的です。燃焼の三要素を逆手にとり、これを消火の手段とするような消火方法を 消火の三要素といいます。

消化剤の種類
消化剤には次のような種類があります。
1 水
水という消火剤は 安価であり、どこにでもある液体なので入手しやすい上、水という物質は比熱、蒸発熱(気化熱)が大きいので  冷却効果が大きく、火災などの消火には適した物質といえる。
2 強化液
1 強化液とは 炭酸カリウムの濃厚な水溶液のことで 霧状にすると油や電気火災にも使用できます。
2 炭酸カリウムの働きにより、消火後の再燃防止効果があるとされます
3 泡消化剤
1 機械泡(泡の中身は空気)と化学泡(泡の中身は二酸化炭素)があります。
2 燃焼面を泡で覆うことによる窒息効果で消火します。
3 水溶性液体の消火には耐アルコール泡を用いるとされます。
4 泡消火剤には 一般的に次のような性質が要求されるます。
ア 付着性(粘着性)を有する
イ 熱に対して安定性があること
ウ 油類より比重が小さいこと
エ 加水分解を起こさないこと 
オ 流動性があること
4 ハロゲン化物消化剤
ハロゲン化物の持つ負触媒効果と窒息効果により消火します。
5 二酸化炭素消化剤
1 燃焼物を二酸化炭素(炭酸ガス)で覆うことによる窒息効果で消火します。       
2 密閉された室内では 人が残って いると、大量の炭酸ガスが 酸素を追い出してしまうため 酸欠状態になるため 大変危険な状態にしてしまいます。 (酸欠した気 体は、人間にとっては、有毒ガスとまったく同様に致死性の気体となります)
6 粉末消化剤
1 粉末(ABC)消火剤    リン酸塩を主成分とするもので すべての火災に適応するとされる万能消火剤です。一般にABC 消火器として 広く出回っています。          
2 粉末(Na)消火剤   BC消火剤ともいい、炭酸水素ナトリウム を主成分とするものです。